ご挨拶

「女性研究者」という言葉がいらない時代へ。
名大方式で、理系研究者が輝くフィールドを。

男女共同参画室室長・同担当総長補佐 束村博子

人が性別によらず適材適所で活躍できる社会が、本来あるべき姿です。価値観が多様化する時代。 「多様性」は現代社会のキーワード。科学への期待は高まりつつある中で、科学の発展に寄与する理系分野でも、多様な研究者の活躍がのぞまれます。 その一翼を担うのが、女性研究者です。とはいえ、欧米に比べて女性研究者の割合が少ないことも日本の現状です。 こうした時代に新しい風を送り込むために、男女共同参画室は多彩なプロジェクトを実施しています。 たとえば、学内で常時開設している学童保育所「ポピンズアフタースクール」は、「小1の壁」を超えるための全国初の取り組み。 名古屋大学という広大なキャンパスで、大学教員が自分の専門を活かしたプログラムづくりに参画するなどの取組によって、子どもたちは旺盛な知的好奇心を育み、科学への興味を深めています。 平成22年度の文部科学省/科学技術振興調整費「名古屋大学方式 女性研究者採用加速・育成プログラム」は、これまでの活動をさらに加速させたプロジェクトです。 より多くの優秀な女性研究者を育成するために、女性リーダーの国際公募やキャリア支援、女性教員を対象としたメンタープログラム、理系女子学生のコミュニティ活動のサポート、ワークライフバランスを考慮した研究環境の充実など、さまざまな取り組みを行っています。 女性研究者は次代を担う貴重な人材です。優秀な研究者や研究成果を世に送り出し、社会へ貢献するために、男女共同参画室は今後も精力的に活動を展開してまいります。