「ジェンダーの視点から考える21世紀の日本社会」シラバス

2013年度 全学教育科目【ジェンダーの視点から考える21世紀の日本社会】

授業目的

ジェンダーとはなにか、女らしさや男らしさとはなにか。性別によらず人が輝ける社会をつくるための男女共同参画の重要性を講義するとともに、ジェンダーの視点を通して、教育、就活、婚活、少子化、子育て、停滞する日本経済などの問題を考えることで、より良い21世紀の日本社会を構築するための方策を議論します。 授業では対話の時間を多く取り入れるとともに、グループ・プロジェクトによる発表の機会も設けます。また、他の先進諸国との比較や、日本におけるジェンダーの歴史的変遷をふまえることで、現代日本社会におけるジェンダーの特異性についても考察します。

授業内容

1.ジェンダーと男女共同参画社会
2.ジェンダーとはなにか
3.ジェンダーと労働市場
4.ジェンダーと恋愛/結婚
5.ジェンダーと社会政策
6.男女共同参画社会の実現に向けて(グループ・プロジェクトの発表)
7.生物学とジェンダー①
8.生物学とジェンダー②
9.日本の近代化とジェンダー① 教育とジェンダー
10.日本の近代化とジェンダー② 戦争とジェンダー  
11.日本の近代化とジェンダー③ 労働とジェンダー
12.敗戦直後/男女平等社会をめざして
13.既成の法や制度への問い直し(グループ・プロジェクトの発表)
14.全体を通してのディスカッション・まとめ
15.定期試験
   *1と7~8は束村、2~6は三枝、9~13と15は榊原、14は束村・三枝・榊原の3名で 担当の予定。

成績評価の方法

授業の出席、ならびにディスカッション、グループ・プロジェクトへの参加貢献度:40%定期試験:60%

教科書

特に指定せず、必要に応じてプリント等を配布する。

参考書

1) 江原由美子・山田昌弘著『ジェンダーの社会学入門』岩波書店 2008年
2) 山田昌弘『婚活現象の社会学』東洋経済新報社 2010年
3) 鈴木裕子編『山川菊栄評論集』岩波文庫 1990年
4) 松本伊瑳子・金井篤子編『ジェンダーを科学する 男女共同参画社会を実現するために』
  ナカニシヤ出版 2004年